予防についてPrevention
狂犬病予防注射をしましょう
毎年、全世界で狂犬病によって3~5万人もの人が亡くなっています。
その2/3がアジア圏の人です。狂犬病に感染して発症したら、人も動物も死を待つだけです。治療法はありません。人が安心して動物と暮らすには、狂犬病の予防接種が必要なのです。接種は1年に1回、特別な事情がない限り4月~6月末までに接種してください。
Point
「日本には発生がないから、不要では?」といわれます。
国内に狂犬病が侵入したときに、広がらないようにする集団免疫は犬全体の70%以上の接種が必要だといわれています。
日本では、狂犬病予防法で注射が義務付けられ、未接種犬の飼い主は、罰金を科せられることがあります。
ノミ・マダニを予防しましょう
ノミは動物に寄生してからすぐ血を吸い、約24時間後に卵を産みます。
ノミは一生のうちに2000個以上の卵を産みますので、1匹寄生しただけでも大量発生するおそれがあります。
ダニが吸血してライム病やツツガムシ病、SFTS(重症 熱性血小板減少症候群)などを媒介し、人も死亡することもあります。
冬季のオシッコに注意しましょう
冬季は動物の尿路結石が多くなります。
そのメカニズムは、寒い→飲水量が減る→尿量も減る→オシッコが濃くなる→結石ができる。
1日の飲水量、排尿量と排尿回数、尿の色をチェックしてください。
少量の新鮮できれいなオシッコで検査すれば最も的確です。
結石の種類と大きさで処置も変わります。
処方食だから大丈夫などと思っていると大変なことになることもあります。
ワクチンで予防をしましょう
動物同士でうつる伝染病の予防もしましょう。
一部、人にうつる伝染病も予防できます。
動物に感染すると死亡する病気も予防できます。
接種経験のある犬・猫は適切な間隔で追加接種も受けましょう。
詳しくは、お尋ねください。
猫の呼吸器病対策
呼吸器病の流行は秋から初春が多いので、外出を控えて素性の分からない猫との接触を避けることです。
暖かい室内から急に寒い外に出ることで、抵抗力が低下して感染し易くなり、再発を繰り返します。
猫にも犬と同様に混合ワクチンがあります。ワクチンも様々な種類があります。
ぜひ、当動物病院にご相談ください。
犬の寒さ対策は?
外飼い場合
犬小屋を暖かいところに移動したり、入り口を風下に向けて、風除けの毛布をかけたりしましょう。あまりに寒ければ室内に入れてあげるのもよいでしょう。
耳の先が凍傷を起すこともあります。
室内飼いの場合
暖房を入れたりペットヒーターを置いてあげてもよいでしょう。
寝所には毛布なども置いてあげましょう。
服の着用は健康な子は外出時に服を着せて、室内では脱がせてあげましょう。
服の着っぱなしは、冬毛の発育の妨げになります。
暖房器具には要注意です。触って火傷したり、胴輪などの金属部分が熱せられて皮膚が重度にただれた事例もありました。ストーブガードの設置や温風を直接当てない工夫も必要です。